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対局解説Part6(振り飛車穴熊)

今日は相穴熊の対局を解説します。相手の四間飛車穴熊に対して、こちらは居飛車穴熊で対抗しました。

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図は相手の方が▲6四歩と突いてきた局面です。一見すると、玉から遠い場所のように思えますが、こちらにはそれを上回る速い攻めがないので、充分間に合うと見ているのでしょう。次の▲6三歩成が激痛です。穴熊戦ではこのような「と金」を生かした攻めが非常に有効です。

実戦では戦力を加えるために△6五桂と跳ねました。以下、▲6三歩成、△4一香、▲4二歩、△同香、▲同成銀、△同金、▲6二歩と進みました。こちらが駒得はしているものの、相手玉の方が固く、かなり危険な状況になりました。

ここでは△6五桂に代えて△4一香と指した方が良かったと思います。以下、▲4二歩、△同香、▲同成銀、△同金と進めば、相手の攻めをいったん受け止めることができそうです。

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あれから受けに回る展開が続きましたが、自玉がZ(絶対に詰まない)になっている状況を活かして、攻めていきました。Zであればいくら駒を渡しても自玉が詰まないので、終盤の速度計算が明確になります。

実戦は△4八金に対して▲6八飛と打たれましたが、△2八馬、▲同玉、△3九銀と進み、勝ち切ることができました。