対局解説Part10(三間飛車)
今日は三間飛車の対局を解説します。三間飛車と言えば、石田流が有名ですね。振り飛車側のさばきをどう食い止めるかが重要です。
下図は中盤から終盤になろうかという局面です。ここで飛車を逃げているようでは攻めが遅れていけません。
この局面では▲3三成香が正着。△同玉でも△同飛でも、▲2五飛と進めて先手が有利になります。(相手の持ち駒には銀・香しかないので、意外と受けが難しい。)
しかし、実戦では何を思ったか、▲2八飛と引いてしまい、形勢不明のまま最終盤へ。
下図は先手玉に△6六銀からの詰めろがかかっており、「この詰めろを防ぐか」「相手玉を詰ますか」の2択になります。ただ、受けていてもジリ貧だと感じたので、思い切って攻めることを決断。この局面では、後手玉に詰みがあります。
正解は、▲5三金、△同玉、▲4三飛、△6二玉、▲6三飛成、△同玉、▲5四角成、△6二玉、▲5三銀、△5一玉、▲4二成香までの11手詰めです。
途中で形勢が悪くなり悲観していましたが、最後の最後で詰み筋が見えたときはほっとしました。今後も諦めずに最善手を考え抜く姿勢を大切にしたいです。