次の一手Part1(相掛かり)
今回は、将棋倶楽部24の実戦例から「次の一手」を考えたいと思います。
下図は相掛かりの将棋で、先手が▲4四角としてきたところです。(先後逆)
△4四同銀とすると、▲3二飛成と龍を作られていけません。放っておくと、次に▲5三角成や▲1一角成があります。しかし、これらを同時に防ぐ手段もありません。
一見厳しい局面に見えますが、ここで後手に絶妙な返し技がありました。(正解は下記に掲載)
正解は「△4七金」です。これはなかなか浮かばない手ですね。
(A)▲同飛には、△4四銀と角を取っておいて後手よし。
(B)▲6八玉には、△3七金と飛車を取って後手よし。
(C)最善は▲同玉ですが、△4四銀、▲3二飛成、△6五角と打てば王手龍取りがかかり、後手有利となります。
実戦はこの△4七金で先手の投了となりました。相掛かりは最近のプロの棋戦でも度々登場しており、2021年もその人気は続きそうです。