次の一手Part4(相振り飛車)
序盤早々に大駒の交換が行われ、駒組みの段階に入っている局面です。下図では、後手が△4四銀と上がりましたが、やや危険な一手でした。相手陣は隙がなさそうに見えますが、ここで気づきにくい好手があります。
正解は「▲8四歩」です。(先手+640点)
これには△同歩、▲同飛(下図)と自然な手が続きます。(実戦もこのように進みました。)
上図の局面から(A)△8三歩には、▲5四飛、△同歩、▲4三角と打って、先手有利になります。
実戦では馬を取られるのを避けて(B)△4三馬(下図)としましたが、ここで先手に決め手があります。
正解は「▲8五飛打」です。(先手+3660点)
△8二歩には▲8三歩と合わせて、8筋突破が可能になります。
「敵陣が安全に見えても実は隙がある」という例を紹介しました。駒の配置のほんの少しの違いで攻め方や受け方が変わってくるので、序盤から気が抜けないですね。