対局解説Part16(角換わり)
今回は、角換わりの対局を解説します。
相手の方は最近流行りの腰掛銀ではなく、四間飛車で迎撃する作戦でした。対早繰り銀の将棋でたまに見かける形です。
下図は△3五歩と突かれた局面です。▲3五同歩とすると、△3六歩、▲同銀、△5四角が厳しいと思いこみ、実戦は▲6七銀と形を整えましたが、あまり良くありませんでした。
上図での最善は「▲3五同歩」です。(先手+650点)
前述の△3六歩、▲同銀、△5四角には▲5八角と打って、銀の両取りが受かります。(この▲5八角を見落とすとは痛い・・・)
さて、十数手進んで下図の局面を迎えました。△4三歩と銀取りに打たれたところですが、ここで銀を引いているようではいけません。
上図からは「▲3三歩」が攻めを継続する一手。(先手勝勢+3350点)
(A)△4四歩には、▲3二歩成、△同飛、▲2三飛成
(B)△4二金には、▲3二銀、△4四歩、▲3一銀成
(C)△同桂には、▲同桂成、△同金、▲同銀成、△同飛、▲3四歩
いずれも攻めがつながり、先手が勝ちに近づきます。
この対局で初段になることができました。まだまだ反省すべき点は多いですが、引き続き上を目指して精進します。