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対局解説Part20(三間飛車)

今回は「三間飛車」との対局を解説します。

下図は、後手が△6三金と高美濃囲いにした局面です。こちらはエルモ囲いに組みました。金銀の連結が良く、将来相手玉への端攻めも見込めます。

実戦はここで▲3七桂と指し、チャンスを逃してしまいました。先手はどのように指すのが良いでしょうか。

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正解は、▲4五歩(先手有利+340点)です。

(A)△同歩には、▲3三角成、△同桂、▲2四歩、△同歩、▲同飛で先手良し。

(B)△8二玉には、▲3五歩、△同歩、▲2四歩、△同歩、▲4四歩と進めて先手有利です。

 

 

上図から手が進み、下図の局面になりました。4四の地点で飛角交換を行い、終盤に差し掛かろうとしています。手の広い局面ですが、相手陣に攻め込む一手を考えたいところです。

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正解は、▲4一角(互角)です。

(A)△2二飛には、▲7五歩、△8四飛、▲6三角成、△同銀、▲7四歩と進めて互角です。

(B)△6二飛には、▲7五歩、△8四飛、▲7四歩、△同金、▲3四歩が変化の一例でこちらも良い勝負です。

実戦では▲4三角と打ちましたが、△2二飛とされたときに良い手がなく、形勢は一気に悪くなりました。終盤での深い読みが課題だと感じた一局でした。