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対局解説Part12(右玉)

今日は対右玉の将棋を解説します。

まずは序盤戦から。下図は非常に手が広い局面です。私はここで▲6八銀としました。将来、相手の桂馬が8五や6五に跳ねたときに、銀に当たるのを避けた意味があります。

以下、△4四銀、▲6七銀、△8五歩、▲7七桂と進みました。

▲6八銀の他には、▲2九飛という手があります。これは、将来△3九角と打たれる筋を消すのと同時に、9筋からの端攻めを狙いに秘めている一手です。

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続いて中盤戦を見ていきましょう。

下図は端を攻められて△9八角と打たれたところです。対局中は互角ぐらいかなと思っていましたが、実際は先手優勢(+1441点)のようです。形勢判断の難しさを再認識しました。

実戦では▲6九角と相手の狙いを消して、端を逆襲していきました。しかし、それよりもさらに良くなる順があったようです。

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ソフトの推奨手は、▲9四歩。8筋を受けないという発想は全くありませんでした。

▲9四歩に△8七角成は、▲9三歩成、△7八馬、▲同銀が変化の一例。次に△8八飛成としてきても、▲8三角と打てば竜を消すことができます。右玉から飛車がいなくなれば一気に囲いは弱体化します。

▲9四歩に△8七飛成は、▲同金、△同角成、▲7八銀、△9七馬、▲4一飛と進めて先手優勢です。

実戦では、▲6九角、△8九角成、▲9四歩、△9八馬、▲9三歩成、△9七馬、▲9二歩と進み、勝ち切ることができました。