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次の一手Part6(相振り飛車)

今回は「相振り飛車」の実践例から次の一手を考察します。

代表的な囲いとしては、美濃囲い、金無双、矢倉などが挙げられますが、下図は両者ともに独特な陣形です。

この局面で先手には様々な手がありますが、どのように指せば良いでしょうか?

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正解は、▲4五歩(先手有利+700)です。相手の攻めを誘発しそうな手なので、なかなか気づきにくい一手だと思います。

(A)△5五銀には、▲同銀、△同金、▲6六銀

(B)△4五同金には、▲同銀、△同銀、▲5一飛成

この後は攻め合いになりますが、いずれも先手が優勢となります。

 

 

さて、下図は最終盤の局面です。ここでは、次の一手らしい好手があります。

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正解は、▲6五桂(先手優勢+5500)です。この桂跳ねがなんと「詰めろ龍取り」になっています!

(A)△6五同歩には▲9九馬と龍を取って先手勝勢です。

(B)△4九龍には▲同玉で自玉が安全になるので攻めに専念できます。

※いずれも次は▲7一飛打からの詰めろがあります。

実戦では、この▲6五桂で後手投了となりました。このような手が実戦で指せたら気持ち良いでしょうね。